第六十一回、第六十二回式年遷宮 内宮御前石段計画において、
「株式会社ふじしげ」 の材料及び、加工、施工が採用されました。
【協力:(社)日本造園組合連合会群馬県支部】
「式年」とは「定まった年」を意味し、ここでは二十年ごとに定められた年を指します。「遷宮」とは、新しいお宮をお造りして、大御神さまにお遷りいただくことです。
伊勢の神宮には内宮・外宮とも、東と西に同じ広さの敷地があり、二十年ごとに、同じ形式の社殿を新しく造り替えます。さらに、大御神さまがお召しになる御装束神宝も新しく作り替え、神殿にお遷りいただくおまつりが式年遷宮です。神宮には、御正宮のほかに十四の別宮があり、これらのお宮も新しく造り替えられます。
今から約1300年前、天武天皇(673~686)がお定めになり、持統天皇(690~697)の4年(690)に第一回式年遷宮が行われました。以来、長い歴史の中で戦国時代に中断はあったものの、毎回20年ごとに行われ、平成25年には第62回の式年遷宮が古式ゆかしく行われます。
第六十一回石段よりも石肌に凹凸をつけ自然風な仕上がりになるように神宮営繕部より指示があったので、
厳選された原石の蹴上高に切断し、踏面は野面のままでウォータージェット加工機で仕上げました
凹凸の段差がありすぎる為、再度調整が必要と指示されました
原石を踏面、蹴上高に切断し、手加工により踏面に切込加工・ビシャシ加工により凹凸をつけ、
蹴上面はコヤスケハンマーで削ぎ落としウォータージェット機で加工仕上げを行いました
神宮営繕部より今回のご提案内容で施工指示を頂きました
・石段延長 187m
・石段数 18段(段幅 9m~11m)
・張石数量 50㎡
●石段サイズ H300×W700~900×L1000×2000内外
●石張サイズ Ø200~500内外 厚 100~180内外
①大型カッター機により原石をH300にスライス加工
②コヤスケハンマーにより手作業で蹴上部を自然風に作製
③ビシャン、カッター機により合端部を直線ではなく、波線になるように作製
④大型カッター機により端部(左・右部)を78°~98°に加工
⑤特殊研磨機により踏面部を荒たたき加工
⑥自社開発の大型ウォータージェットブラスト機により石の表面を自然石の肌に仕上げます
石段は各段順番に合端を合わせ作製し
裏面に番号を表示して、上記⑤の作業が終了後
仮設置をして、長さ・角度等を再確認して⑥の仕上げ作業を行います
⑥作業後に置場にて確認検査の設置をして仕上り等を最終確認し終了
上記⑤の作業が終了後に設置された石段の隙間部に型紙に型取りし
張石用の石あて加工して(裏面に番号を表示して)⑥作業で終了
・【施工中】カニクレーンにより施工開始
・【施工中】18段目から施工
・【施工中】基礎コンクリート接触の為、現物加工
・【施工中】端部角度延長距離を調整しながら施工
・【施工中】コンクリートブロックにより石をかさ上げ
・【施工中】モルタル注入の為に基礎コンクリートと石の隙間をモルタルでふさぐ
・【施工中】石段部完了(モルタル注入済)
・【施工中】石段部完了 両端部の角度(左側)96°~84°
・【施工中】石段部完了 両端部の角度(左側)96°~84°
・【施工中】石段部完了 両端部の角度(右側)78°~91°
・【張石部施工中】モルタルを敷き高さ日地幅を調整し、番号順に設置
・【張石部施工中】モルタルを敷き高さ目地幅を調整し、番号順に設置
・【張石部施工中】完了
・【石段石張】洗い出し目地完了
●石段サイズ H300×W700~900 L800~1500
●鳥居柱廻り アール加工
・鳥居下廻り製作中(原石)L7000 W700~900 H300
・鳥居右側&左側(原寸法:Ø620,製作寸法:Ø680)型紙をはめてサイズ確認
・鳥居下廻り製作完了(WJ仕上済)仮並べ施工(当社置場にて)